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執筆者の写真Nomu Dogu(ノムドグ)

ここには沢山の人が訪れる

更新日:2023年6月17日

改めて思う府中という場所の人の多さ
東京都府中市にある大国魂神社にあるたくさんの提灯の画像

コロナウィルスの影響が出て、最初のくらやみ祭りが中止になり、初詣も自粛状態だったころから、府中市には沢山の人がいることを実感する機会が減っていたように思います。


今では出店(でみせ)の数も増えて、活気あるお祭りの街・府中が戻ってきているのでしょうね。


提灯の数がまだ少し寂しいのはありますね。しかしこればかりはコロナウィルスが大きく残し続けている爪痕ですから、これからが大切なのだと思います。


2023年2月現在、Nomu Dogu(ノムドグ)のある府中市若松町1丁目を中心に見ると、


4つの陶芸体験教室(窯元含む)

1つの吹きガラス体験教室


が、あります。この結果はどう思われますか?

私は、少ないなと思ってしまいました。


陶芸やガラス工芸は窯や壺を必要とし、今でこそ電気のものがありますが、ガスも沢山必要です。

そして許可を取るための設備も必要で、マンションなどが立ち並ぶ状況では難しいのでしょう。

そもそも土地代などがなかなかにお高い府中市。暮らすにはいい街ですが、工芸の街には向いていないのかもしれません。土・粘土・ガラス原料・釉薬・そして燃料費。全て高騰し、日本全国の作り手が頭を抱えている現状。

それでも、素晴らしいものはどこから生まれるかわからないですよね。


さまざまな文化が交わってできたといえば、益子焼。歴史を紐解けば、信楽、笠間、益子と繋がっていく姿が見られます。今でも益子焼は【来るもの拒まず、ウェルカム】な文化だそうです。萩焼の流れを汲んで、精巧で美しい、それでいて使いやすい作品を作られる方や、海外の方で美しい色合いの作品を作られる方、伝統工芸師として貴重な技術で作品を作られている方。益子の七釉と言われるものはあれど、さまざまな形が生まれています。だからこそ、益子町という街全体で益子焼を盛り上げようと精力的に活動されています。


沖縄には工芸の杜という施設があります。工房の間借りができるのはもちろん、作業場や道具の貸し出しなど、作り手の支援を積極的に行う施設になっており、若い作り手の方はもちろん、年齢を重ねてから始めていらっしゃるような方も見られ、作り手不足になっている沖縄の文化を盛り上げていこうという思いが感じられます。


府中市には生涯学習センターやプラッツなどもありますが、新しい文化の誕生に特化した支援と教育の場、そんなものがあったらワクワクしますね。府中工業や農工大、農業高校など手に職をつけられるような学舎もあり、府中市内には沢山のサークルもあります。実はものすごいエネルギーが眠る街なのかもしれませんね。


どうでしょう、府中焼。府中ガラス。府中市にそんな施設ができたら沢山の人が手をあげるのではないかと思います。もちろん、自分達の資源は無いと思います。府中の弱点でしょう。でも、だからこそ多様性を持った文化が作れるかもしれません。これが府中焼・府中ガラスだ!と言えるようになったらそれはもうすごいことですよね。


府中市らしい資源・・・定期的に間引きされたり整えられているサクラ・イチョウ・ケヤキの灰を使って釉薬は作れるのでしょうか??多摩川の堆積岩にはガラス質は多く含まれているのでしょうか?駅前再開発などで取り壊される(た)建物から使える素材はあるのでしょうか?

私の小さい頃から府中市はリサイクル◯◯などリサイクルという言葉が多く見られたように思います。

きっと今まで多くの方々が考えたことかもしれませんが、どうにかして実現できたら素敵ですね。


作り手が使い手のことを考えて作ったものであれば、それはどんなものでも誰かに思いが伝わります。

それを伝えることが私たち売り手の役割であり、面白さだと思っています。


この府中市から自分の好きだと思うものを広めていきたい


日本のコロナウィルスへの向き合い方が変わり、みなさんの目に触れる機会が少しでも増えることはNomu Dogu(ノムドグ)としては本当に大切なことですので、これからだぞ!と自分自身が楽しむことを忘れずに精進する次第です。


今回も長文ご一読、ありがとうございました。

ではまた次回。


欅の緑、桜のピンク、銀杏の黄色、そして活気溢れる音楽とお祭りの街・府中市。

京王線東府中駅から徒歩6分。お気に入り探しにどうぞお越しください。


Nomu Dogu(ノムドグ)


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