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執筆者の写真Nomu Dogu(ノムドグ)

寒い。それは沖縄も同じ。

更新日:2023年6月17日

2月に入れば25℃近くなるものの、1月は東京の格好とあまり変わらない
沖縄県読谷村にあるGala青い海から見たアダンの実と夕日

2023年、最初の仕入れはやっぱり沖縄。

友人からは『旅行だろう、沖縄は』と言われましたが、はじまったばかりのNomu Doguは今が勝負で、時間も費用も無駄遣いはできない!と意気込んで行きました。


飛行機もLCCを初めて利用しました。


繰り返し行っている沖縄訪問の中で、今回が一番移動をし続けていたと思います。沖縄の地を踏んでいるよりも、アクセルとブレーキを踏んでいた時間の方が長かったのではなかろうか・・・。

今回の目的は3つ。


①お世話になっている親方のもとへ伺うこと。

②新しい取引先窯元を見つけること。

③ご来店いただいた方の声で多い【やちむん】をなんとか手に入れること。


結果から言うと全て達成することができました。

語り尽くせないくらい色々な楽しいことがありましたが、伝えなければいけないこととして

大きな印象を残したのは沖縄の陶器・ガラス工芸の現状について


まず触れなければならないのはコロナウイルスの影響は消費者側だけでなく、生産者に多大な影響を与えているということ。

沖縄の陶芸・ガラス工芸において深刻なのは、人手不足。ことコロナ禍においては、注文の大きな落ち込みから、多くの方が生活を整えるために職人業から離れてしまったそうです。そして、そうなれば個人よりも少し広がった窯元では廃業への道が待ち受けていました。

勿論、盛衰には差があるものですが、開業直前から訪れる度に様相が変わる窯元の状況は胸が苦しくなる思いでした。


状況の一例ですが、ふるさと納税の返礼や国の支援による観光客誘致があるものの、それはいいことばかりではありません。

支援を利用しての旅行者が増えると、陶芸・ガラス工芸体験は大きく増えるそうです。個人単位の工房でも体験が盛んに行われ、賑わう。しかし、そのためには人も、窯(壺)も使わなければなりません

ガラス工芸においては、溶かす素材により色が変わるため、濃い色の後に薄い色を作るというのは容易ではありません。

ということは、生活の基盤となる【商品作り】ができなくなってしまいます

それも、さまざま工夫をすることでバランス良く行っている窯元はたくさんありますが、その環境が全員に平等にあるわけではありません



今だから改めて思うことだけど、言われたものを作るばかりではなく、自分が良いと思っているものを作りたい。そのために自分で始めたのだから。


注文が大きく変動した作り手の方からこんな言葉をいただくことが多々ありました。


自分ではじめて改めて思うのは【売り手が使い手のために考えたもの】よりも【作り手が使い手のために考えたもの】の方がその良さが伝わり易く、またそういった品物は【売り手も魅力を十分に伝えやすいもの】だと思います。そして作り手の方々は思いもアイデアもたくさん持っており、新しいアイデアのためにいつでも両手を広げて受け止める準備をされています


イメージではありますが、握手だけのような関係ではなく、【お互いが両手を広げてハグをする】ような関係性が作り手と売り手に生まれて行けば、買い手の表情はいつでも【最高の笑顔】になるのではと思います。


消耗品だって消耗するまでには沢山触れるもの。だからこそ、みなさんのお気に入りには作り手・売り手・使い手全員の素敵な思いのストーリーがあったらいいと思います。

それは本当に難しいことだと思います。ですが、少なくともNomu Doguでお気に入りに出会えた方にはそうあっていただけるよう邁進する次第です。


【東京都府中市の琉球ガラス】と検索して一番最初にNomu Dogu(ノムドグ)が出てくることは今後の目標の一つですね。


欅の緑、桜のピンク、銀杏の黄色、そして活気溢れる音楽とお祭りの街・府中市。

京王線東府中駅から徒歩6分。お気に入り探しにどうぞお越しください。


Nomu Dogu(ノムドグ)


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