約束したことを守ることより、叶うまで願い続けることの難しさ
約束事というのは比較的具体的なものが多く、例えば何時までに何をどれくらいするといったことが中心となると思います。
明日までに原稿を20ページ書き上げる。
来週までにあと200万円販売する。
3ヶ月後までに不要在庫を500万円削減する。
といった仕事に関わるものから、
次の日曜日遊園地に行く。
来月の誕生日までにプレゼントを買う。
来年の8月までに1回旅行に行く。
というプライベートの約束までさまざまですが、そこには具体的なことが含まれています。
相手があることだったり、今の仕事や環境で見かけたことがあったり、着地目標はイメージし易いことばかりではないでしょうか。
今目の前にある約束は、果たすと何かの結果につながります。相手が喜ぶ。昇進する。信頼を得るなど。
しかし、自分が抱いた夢を叶えるために願い続けること、叶えようとすることは少し異なります。
要するに自分に対する約束=夢を叶える願い続けること だろう?と言われるかもしれませんが、私個人は
≠(ノットイコール)だと思っています。
まず、第一に夢を抱くとき、真っ先に【そうなっている自分】を想像している、即ち、他でもない自分のための夢だからです。隣に誰かがいる夢でも【そうなっている自分】を夢見ているからです。
達成したとして、誰かに褒められるわけでもなく、本当の意味で褒めてくれるのは自分自身です。また、期限がなくてもいい。仮に達成できなくても自分以外の誰かが損するわけではなく、あくまでも自分ががっかりするだけなのです。
そんな夢に対して熱意を絶やさないことは非常に難しいことです。だからこそ、もしも熱意が残っている夢があるならば、きっと実現できるはずです。何せいつやめたって、変えたって、忘れたっていいことを続けているという難関をクリアしているんですから。
そんな私は、18歳の時に初めてフルタイムで務めたアパレルショップから【いつか自分の店を持ちたい】と言い始めました。アジアン雑貨のお店で働き始めた時は【いつか自分の店を持つために、違うカテゴリーを学びたい】という理由で選んでいました。インディアンジュエリーのかっこいいお店で働いた時は同じ理由+都内で働いて感覚を磨きたいという理由でした。そしてその後、全国展開するお店を持った企業にアルバイトで入り、正社員になり、店長職を経験しました。
最初に夢を抱いたアパレルショップから11年が経っていました。
そこで私が思ったのは自分の店≠店長という事実でした。重要なのは、この時点でも同じ夢を見ていたということです。規模の問題か??と思い、大手企業に転職し、1,000坪を超える規模の面積の店舗に携わり、店長や管理職も経験しましたが、やはり自分の店≠店長という結論は揺らぎませんでした。
始まりから20年。正直いって、進んでいるのかいないのか、本当に叶えたいのかそうじゃないのか、言っているだけではないのか、そんなように見えると思います。そんなにふらふらしてるのか!なんて声も聞こえそうですw
ですが、私は今、夢を叶えました。
府中市にできた、たった5坪の小さなお店。
誰かが揃えたものではなく、誰かが揃えたものの中から選ぶのではなく、歩んできた道で育った【自分が選んだもの】に囲まれています。
どんな人たちが作ったものを、どんな人たちに、どんな風に選んで使ってもらいたいから、どんな接客をするか。それを考えて選んでいます。そのイメージには20年分で出会った数だけストーリーがあります。
70坪→1,000坪→5坪 ぎゅっと凝縮された、エスプレッソのようなお店です。
叶えた夢が莫大な結果を生むとは限りません。それでも夢を叶えたということは自信になっています。
そして今、次の新しい夢を抱いて日々過ごしています。今度は少しだけ具体的で、少しだけ小さな夢。
歩いているときに【Nomu Dogu(ノムドグ)ってお店があってさ!行ってみない??】【知ってる!Nomu Doguでしょ!私も好き!】【次の休みはNomu Doguに行ってみようか】そんな声が聞こえてくるようになる。
・・・良い評判だと尚良しw
叶うまでの時間は人それぞれで、私のように気がつけば20年ということもあるかもしれません。
それでも、自分が思い続けるのであれば、叶う時が来るはずです。
これはきっと、20年前の自分に向けて話しているのかもしれません。
一つだけ伝えられるなら、
大丈夫、あなたの夢は叶う。だから、その時までしっかり蓄えなさい。蓄えられなかった私よりw
欅の緑、桜のピンク、銀杏の黄色、そして活気溢れる音楽とお祭りの街・府中市。
京王線東府中駅から徒歩6分。お気に入り探しにどうぞお越しください。
Nomu Dogu(ノムドグ)
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